ざっくり要約
- インフレ率が依然として高い水準
- 委員会はインフレリスクに強い注意を払っている
- 今回の会議で政策金利を0.75%上昇(政策金利が1.5~1.75%になる)
- 連邦準備制度の証券保有の削減を継続
金融引き締めの強化
高まるインフレ懸念
インフレ要因は下記の通り。
- 経済活動は持ち直して順調
- 雇用の増加により失業率も低い
- パンデミックに関連した需給の不均衡
- エネルギー価格の上昇
- ロシアによるウクライナ侵攻による甚大な人的・経済的困難
- 中国におけるCOVID関連のロックダウンにより、サプライチェーンの混乱が悪化
以上の問題により、インフレが止まりません。
6月FOMC決定事項
政策金利を0.75%上昇
5月のFOMCでの金利目標は、0.75〜1%でした。それに対して6月のFOMCでの金利目標は、1.5〜1.75%でした。
そのため、今回の金利上昇は0.75%となります。
連邦準備制度の証券保有の削減
5月と変更はありません。
財務省証券、政府機関債および住宅ローン担保証券の保有量の削減を継続するとのことです。
今回のFOMCの考察
FRBは、インフレに対してかなり危機感を示しており、0.75%と言う数字にも表れております。
市場の予測通りだとは言うものの、一喜一憂な不安定な株式市場はしばらく続くと思います。
また、日本とアメリカの政策金利差は広がるばかりです。
一時的にショートカバーされて円高局面が来るかもしれませんが、金利差が広がる限り日本円の相対的に弱くなるでしょう。
今後も興味深い経済トピックがありましたら紹介いたします。
コメント