今、下落トレンドに入り、急激に資産が減っている人がいると思います。
先日の記事を見て逃げた人はほとんどノーダメージだと思いますが、みなさまは無事でしょうか?
さて、下落相場入りをしたら次に考える事は、いつ買い戻すかです。
変なタイミングで買い戻したら、せっかく逃げた資金がやられてしまうので、相場に入るタイミングが重要です。
今回は、下落相場入りした時の心構えを解説します。
下落相場の心構え
ざっくり要約
- 安いだけで買うな
- 相場の恐怖が頂点に達したときが買い場は
- 価値のある物を買い漁る
- 買い時を分散せよ
株の買い時とは
下落相場の始まりと終わり
下落相場の始まり方と終わり方をご存知でしょうか?
下落相場とは、買い手が居なくなることから始まります。
買い手が居ない場合、売りたくても売れないので、とんでもない勢いで下がり始めます。
普通の相場なら買いたい人も居れば、売りたい人もいるので上がったり下がったりをしながらそこまでの値動きはないと思います。
しかし下落相場は違います。
買い手が居ないので、毎日叩き売りです。
めちゃくちゃ下がって上がったと思ってもすぐに下がり始めます。
期待と失望を繰り返し、やがて絶望へと変わるのです。
そのため、ちょっと安いからといって下落中に株を買ってはいけません。
期待と失望を繰り返すうち、下落し続ける相場に多くの人が耐えきれず、皆が二束三文で売り飛ばします。
これが絶望状態です。
この時大きな出来高が発生します。
これは、多くの人が耐えきれずに全部売ってしまうからです。
これが発生した場合、株を売りたい人が売り切ってしまうので、売り物が急に減ることになります。
ここが相場の底です。
つまり、恐怖の頂点を過ぎた時相場は転換するのです。
相場の恐怖は何から分かるのか?
相場の恐怖の測り方としては、VIX指数が挙げられます。VIX指数は、暴落を予測してオプションなどでヘッジする人が増えると高くなってきます。
これを言い換えると、VIXが大きくなるという事は売りたい人が増える事を意味します。
つまり、VIXの挙動を見れば相場がどう動きたいのかが分かるのです。
私がよくVIXを見てねと言いますが、これが理由です。
相場の恐怖を掴むことで相場の流れを読もうとしてるのです。
VIXの使い方については過去記事であるこちらを参考にしてください。
良い物を買う
これで相場の流れが掴めたかと思います。
次に何を買うかについてです。
買い物する時に、いくら安いからといってもゴミを買いませんよね?
買い物の時は、良い物を安く買おうとするはずです。
株を買うときも同じです。
安く良い物を買う事が重要です。
会社の良いと判断する基準は、
- 利益率が高いか?
- キャッシュ・フローの流れは良いか?
- ビジネスモデルは良いか?
この辺りを考えれば良いと思います。
利益率の測り方
利益効率を判断する時には、ROEを使いましょう。
ROEは、自己資本利益率の事です。
つまり持っている資本に対してどれだけ儲けてるのかが分かります。
一年だけ高くてもダメです。
少なくても、5年以上良い数字が出ている銘柄を探しましょう。
特に不景気だった時期でも変わらずROEの高い銘柄は良いと思います。おそらく競争力の高い良いビジネスを持ってます。
最低限、8%は超えた銘柄にしましょう。
それ以下のビジネスはあんまり儲かってないと思います。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、過去記事に紹介しましたのでこちらを見てください。
【重要】キャッシュフロー計算書から分かる良い会社とヤバい会社
簡単に言えば、下記の状態が続いているか確認して下さい。
- 営業活動によるキャッシュフロー:プラス
- 投資活動によるキャッシュフロー:マイナス
- 財務活動によるキャッシュフロー :マイナス
ビジネスモデル
ビジネスモデルで確認すべき事は、
- 安定した顧客を持っているか
- 今後も必要とされるビジネスか
- 破壊的な技術を持つ競合は出てないか
- 競合は多く無いか
- 参入障壁は高いか
- 政府の方針に背いてないか
- 会計上の不正はして無いか
これらのことが当てはまらない場合、儲からなくなる可能性があります。
将来性の乏しい銘柄を買わないようにしましょう。
買い方
ここまでチェックできたらあと少しです。
最後に買い方のポイントを説明します。
買うタイミングは、先ほど説明した通り、恐怖の頂点を過ぎてからです。
つまり、出来高とVIXを確認しましょう。
まず、下がっていく中でいきなり大きな出来高を確認するときが来ると思います。
これが相場の底だと思いますがまだ不十分です。
次に確認すべき事はVIXのMACDです。
恐怖の頂点を過ぎたところとは、つまりVIXの下落トレンドのサインを確認できるところです。
下落トレンドを掴むために。VIXのMACDを見ましょう。
MACDがデットクロスする時、VIXが下落トレンド入りしたという事。
つまり恐怖の頂点を過ぎたという事です。
ここが相場の底と捉え、買い始めます。
いきなりドカンと買いたい気持ちは分かりますが、落ち着いてください。
デットクロスしたての時はまだトレンド転換しやすいです。
そのため、一気に買うとトレンド変換した時に一気にやられます。
MACDがわからない方は、過去のこの記事を見てください。
そのため、買うタイミングを分けた方がより安全だと思います。
落ち着いて相場と向き合いましょう。
まとめ
今回はかなり重要な相場のポイントを話しました。
皆様が多くの利益を掴む事を心より願っています。
【注意事項】
株式投資はリスクがあります。
自分自身の判断と責任に基づいて行なって下さい。
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