【勉強しよう!】経済のしくみ1

Basic economics 経済

経済って勉強したいんだけど、何から勉強したら良いか分からないという人もいると思います。

今回の経済の仕組みシリーズを読めば、経済の全体のイメージができ、今起こってる事を理解しやすくなると思います。
本日は経済と、クレジットについて説明いたします。

ざっくり要約

  • 経済は取引の積み重ね
  • クレジットと経済
  • 中央銀行と経済
  • まとめ




経済とは

経済は取引の積み重ね

経済は大小様々ありますが、取引の積み重ねです。
買い手が現金、または債権を提供し、売り手がモノ・サービス・資産を提供する事で成立します。
例えば、友達に漫画を売るも取引です。
働いた対価に給料を貰うことも取引です。
銀行でお金を借りて、毎月利子を付けて返すのも取引です。
そのお金が回り回る事で経済は形成されます。

政府と中央銀行

政府は国民から税金を徴収し、公的にお金を支出します。
また、中央銀行はお金を発行して、利子をコントロールできます。
そのため、政府と中央銀行は経済に大きな影響を与えます。




クレジットと経済

クレジットとは

クレジットは信用取引のことです。
お金が余っててお金に利子を付けて貸したい人と、何かをするためにお金が必要だけど足りない人が居るとします。
お金を貸したい人が借りたい人を信用し、利子を付けて返す事を約束してお金を貸すとします。この取引をクレジットと言います。
クレジットによって貸し手は利益を生む債権という資産を作り、借り手にとっては利子を付けて支払う義務のある負債を得ます。
お金がある人は利益を生み出せて嬉しいし、お金が無い人はお金を得てやりたいことが今すぐ出来るので互いにwin-winです。

さて、クレジットが無いとどうなるでしょうか。

クレジットが無い世界

世の中にクレジットが無いことを想像して下さい。
どんな世界になるでしょうか?
以下のような世界になるでしょうね。

家が欲しい?ムリです。手持ちのお金がないんですから。お金を貯めて引退間際くらいに買って下さい。

若くてアイデアがあるから会社の事業を起こしたい?ムリです。手元に資金がないんですから。まずはお金を貯めて下さい。

家とか車などの高額商品を扱う事業が成り立たない?そりゃそうでしょ。そんなにお金みんな持ってないんですから。

いかにクレジットが経済において重要か分かりますよね?

クレジットと金利

クレジットにおいて金利は重要です。
金利が低ければお金が借りやすくなり、クレジットがどんどん増えます。
また、金利が高いとお金が借りにくくなり、クレジットは減ります。
金利が低けりゃ借りやすいし、金利が高ければ借りにくいというごく当たり前な事です。
これは理解しやすいと思います。

クレジットが経済を押し上げる

クレジットによって何も無かったところからお金が発生しました。それを使って人々は持っているお金以上の買い物ができるのです。
そのお金は誰かの収入となります。
収入が上がればさらにお金を借りることができ、さらに消費することができます。
クレジットが増える事で取引量つまり、経済がどんどん拡大するのです。
需要が増えれば、品不足になり、高くても買う人が出るので物価が上がってきます。
物価の上昇つまり、インフレーションになるのです。




中央銀行と経済

中央銀行の役目

中央銀行は目標インフレ率を超えた事を感知すると利上げをして人々がお金を借りにくくします。そうなると、クレジットが減り、消費が減り始めます。
消費が減れば、物、サービス、資産が売れなくなり、収入が減ります。
収入が減ればお金を貸しにくなり、クレジットがさらに減ります。
さらにクレジットが減るので、一段と消費が減ります。
そうなると需要がどんどん減るので物価は下がり始めます。物価の下落、つまりデフレーションになります。
物価が目標インフレ率を下回れば、利上げをやめます。
デフレーションが止まらなければ利下げをし、キャッシュを増やして消費を増やしていきます。
これを繰り返す事で経済をちょうど良いインフレ率に管理します。
これが中央銀行の役目です。

まとめ

金利が上がれば将来的に景気が悪くなり、株価が下がる傾向にあるのも、すべてクレジットの流れによるものです。
株価は一喜一憂で上がったり下がったりする短期的な波はありますが、大きな波を作る金利を甘く見てはいけません。
逆に景気が悪くなりすぎて中央銀行が金利を大きく下げ始めたら株は買いなのも分かるはずです。
今の世界はどの段階なのか理解しながら投資しましょうね。

話がだいぶ長くなったのでここで一旦終わります。
たぶん、今回の記事を読むことで最近の出来事が理解できたと思います。

経済の仕組み2では、バブルと恐慌を説明します。




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