2022年9月22日に発表された、日銀の政策金利について紹介いたします。
ざっくり要約
- 金融緩和はやめない
- 消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率が安定的に2%を超えるまで継続する
日銀 決定事項
新型コロナ対応金融支援特別オペ終了
- 感染症対応にかかる中小企業等向けのプロパー融資(銀行からの融資)は、2023 年3月末に終了
- 感染症対応にかかる中小企業等向けの制度融資(地方自治体・金融機関・信用保証組合が連携して提供する融資)は、2022 年 12 月末に終了
金額無制限の共通担保資金供給オペの実施
「共通担保資金供給オペ」については、金額に上限を設けずに実施する。
長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)
- 短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に-0.1%のマイナス金利を適用する。
- 長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。
- 10 年物国債金利について 0.25%の利回りでの指値オペを実施
資産買入れ方針
- ETFは年間約12兆円、J-REITは年間約1,800億円を上限に、必要に応じて、買入れを行う。
- 長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。
- CP等、社債等については買入れ残高を感染症拡大前の水準(CP等:約2兆円、社債等:約3兆円)へと徐々に戻していく。
まとめ
8月CPIを見る限り、エネルギー、生鮮食品を除けばまだ2%に達してません。
今回の日銀の判断は目標の2%を安定して超えてないので利上げしないという事です。
特に驚く発表はありません。
ただし、この発表の後の財務省の介入には驚きました。
この発表をすれば一層円安はひどくなると分かっていたので財務省が介入したのでしょう。
金利差があるうちはおそらくある程度円高に押し返された後、元に押し返されると思います。
まだ金利差という根本原因が無くなっていないので、介入による円高のピークを付けたらドル買いをしても良いかもしれません。
今は何かやりたくても待ちの状態です。
チャンスを待ちましょう。
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