2022年8月10日に発表されたCPIを解説いたします。
ざっくり要約
- 7月CPIは、8.5%
- ガソリン指数は7.7%低下
- 食料指数は引き続き上昇し、前月比1.1%増となった。
2022年7月CPIの結果
インフレ
7月のCPIは、去年の同月と比べて8.5%上昇でした。
6月の結果が9.1%上昇でしたので、インフレの上昇率は頭打ちになったように思います。
食料とエネルギーを除いた全品目指数は、5.9%上昇しました。
エネルギー指数は、32.9%上昇しましたが、6月期の41.6%上昇よりも上昇幅が小さくなっています。
食品指数は、過去1年間で10.9%上昇し、1979年5月期以来最大の上昇率となりました。
相場の影響は?
インフレが予想よりも収まったから利上げ幅は小さくなるだろうと市場は判断し、一時的にアメリカ国債と、円の買い戻し、株価上昇が起こりそうです。
今月はFOMCが無いため、この動きはしばらくあるでしょう。
エネルギー価格は少し低下しましたが、食料品が上がり続けてます。依然としてインフレ率は高いため金利の上げ幅は小さくなるとは考えにくいです。
ジャクソンホール会議後に中央銀行からインフレへの大きな懸念のメッセージが発表され、利上げ幅は高止まるだろうと予想され、アメリカ国債売り、円売り、株売りに戻る気がします。
まとめ
エネルギー価格の低下によりCPIの伸びが頭打ちになりそうです。ただし、食料品は上がり続けており、まだまだインフレはひどいと思います。
冬になるとまたエネルギー価格が上がるかもしれませんので、インフレがひどくなるかもしれません。
今回の結果は円安の流れには大きな影響があるように思います。ボリンジャーバンドの中央線で支えきれるかがポイントかと思います。
中央線切って支えきれずに下を目指すようなこともあるかもしれません。
チャートの形がかなり怪しいので、ドルばかり持ってる人はポジション調整をした方が良いように思います。
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