【解説】長短金利差が逆転するとなぜ不景気が来るのか

Basic economics 経済

長短金利差が逆転すると不景気が1〜2年後に来るという話をよく聞くと思います。
何故なんでしょうか?今回はこの疑問に答えます。

ざっくり要約

  • 長短金利差って何?
  • なんで長短金利差が逆転するの?
  • まとめ




長短金利差って何?

長期国債と短期国債の金利差

長短金利差長期のアメリカ国債の金利と、短期のアメリカ国債の金利の差の事です。
ここで言う長期国債とは10年国債短期国債とは2年国債で見るのが一般的です。

金利差が生まれるのは当たり前

あなたがお金を貸すとします。
1日、1年、2年、10年だとしたらどれが1番リスク高いですか?
当たり前ですが、10年が1番リスク高いです。
そのため、期間が長くなればなるほど国債金利は高くなって当然です。だから、通常は国債金利の長短金利差があるのは当たり前のことです。
それがマイナスになるとはどう言う事でしょうか?




なんで長短金利差が逆転するの?

中央銀行の介入

消費が活発になると安くなくても物が売れるのでインフレになります。
中央銀行は年2%くらいのインフレを目指して運営してますが、それを大幅に越え始めるとインフレを抑えにかかります。
インフレを抑えるために中央銀行は短期金利を上げてお金を借りにくくします。
お金が借りにくくなると消費が落ちてきます。
そうすると、相場は「今後不景気になるんじゃないか?」と思い始めます。そうなると、長期で金利が上がる期待感が小さくなります。
短期金利は中央銀行が上げ続け、長期金利は伸びない。
これが続くと、ある時長期金利と短期金利が逆転します。
こうやって長短金利差はマイナスになるのです。

長短金利差マイナスが意味する物

中央銀行が思いっきり金利を上げ、一方で市場はこれ以上の金利上昇を見込まない。そんな状況です。
全て景気後退を招きそうな状態ですね。
だから、長短金利差がマイナスになると1〜2年後に景気後退が来ると言われるのです。



まとめ

いかがでしたでしょうか?
よく長短金利差がマイナスでヤバいと言われますが、こうやって順序立てれば理解できると思います。
今はまさにマイナスに突入中なので、今後景気後退が来るんでしょうね。
金利が急激に上がって、経済の勢いがなくなった時におそらく景気後退は始まるでしょう。
皆が株は終わったとか、株なんて買いたくないといい始めるような景気後退のピークにチャンスは訪れます。
そういう時に笑顔で価値ある株を激安で買えるようにキャッシュをリッチにして備えましょう。



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