2022年8月18日に発表されたアメリカの中古住宅販売件数について解説いたします。
2022年8月18日 アメリカ中古住宅販売件数
ざっくり要約
- 中古住宅販売件数は、季節調整済み年率換算で481万件と6ヶ月連続の減少となった。6月より5.9%減、1年前より20.2%減となった。
- 中古住宅販売価格の中央値は、1年前より10.8%上昇し、40万3,800ドル。しかし、過去最高だった先月の41万3800ドルからは1万ドル下がっている。
- 中古住宅在庫は増加している。7月末で131万戸に達し、現在の月次販売ペースでは3.3ヵ月分に相当する。
アメリカの中古住宅販売件数の結果について
アメリカの中古住宅販売件数の結果について
7月の中古住宅販売件数は6カ月連続で低迷しました。
米国主要4地域すべてで前月比、前年同月比ともに販売件数の減少を記録しました。
一戸建て、タウンホーム、コンドミニアム、コーポを含む中古住宅販売件数は、6月から5.9%減少し、7月の季節調整済み年率は481万件となりました。
前年同月比では20.2%減です(2021年7月は603万件)。
アメリカの住宅在庫について
7月末の住宅在庫は131万戸で、6月より4.8%増加し、前年同月比では横ばいであった。
売れ残り在庫は、現在の販売ペースでは3.3ヶ月の供給となり、6月の2.9ヶ月、2021年7月の2.6ヶ月を上回った。
アメリカの中古住宅価格中央値について
7月の全住宅タイプの中古住宅価格中央値は40万3800ドルで、全地域で価格が上昇し、2021年7月(36万4600ドル)より10.8%上昇しました。
これにより、125ヶ月連続で前年同月比が上昇し、過去最長となりました。
しかし、過去最高だった先月の41万3800ドルからは1万ドル下がっています。
まとめ
今回の結果をまとめると以下の通りです。
- 販売件数減少
- 中古住宅販売価格は6月でピークを付けて下落
- 中古住宅在庫は増加している。
これを見て、アメリカの今後の景気があまり明るくないことが見て取れます。
住宅が売れなければ、新たに家具を買う人も限られ、いろんなものが売れなくなってきます。
景気の後退はまずは住宅市場から見えてくることが多いため、今回の結果から景気後退が来ると私は思いました。
今後の相場ではリスクを取りすぎないことが重要かなと思います。
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