【勉強しよう!】経済のしくみ3

Basic economics 経済
  • 経済って勉強したいんだけど、何から勉強したら良いか分からないという人もいると思います。
    今回の経済の仕組みシリーズを読めば、経済の全体のイメージができ、今起こってる事を理解しやすくなると思います。
    本日は恐慌が起こってしまったらどうやって立ち直っていくかついて説明します。

このシリーズの記事を最初から読んでからの方がより理解しやすいので、ぜひ先に読んでくださいね。
【勉強しよう!】経済のしくみ1
【勉強しよう!】経済のしくみ2

ざっくり要約

  • 恐慌後の経済の立て直し方法
  • 経済の正常化
  • 生産性と経済成長
  • まとめ




恐慌後の経済の立て直し方法

支出を減らす(財政緊縮策)

恐慌時にはお金を返すのが大変な状態になってます。
そのため、まずは政府、会社、個人の支出を減らして財務健全化に着手します。
そうなると、さらに物、サービス、資産が売れなくなり、物価がさらに下がります。
物価が下がれば収入も減るのでまた苦しくなりさらに財務健全化をします。
支出が減っても収入が減るから悪循環を止めることができません。
このことをデフレスパイラルと呼びます。
バブル後の日本はこの状態でしたね。

債務を再編する

借金をしている人がお金を返せずに破産すると銀行は債権価値が0になってしまうので銀行はその状況を避けようとします。
そのため、銀行は下記のような債務の再編をしていくらかでも回収します。

  • 支払額を減らす
  • 支払い期限を延ばす
  • 金利を下げる

このような事態になると、人々は不安となり資産を売りに出すので、資産価値がさらに急落していってしまいます。

富の再分配

街には失業者があふれかえっている場合、政府は失業者に対して援助します。そのため政府の支出は増えます。しかし、失業してなくても大半の人の収入が減ってるので税収は減少します。
政府の支払いが増えて、収入が減ったらどうなるでしょうか?
政府の財政赤字が大きくなります。これは困った問題です。
この財政赤字はどこから埋め合わせるでしょうか?

それは、1番お金を取りやすい富裕層からお金を回収するのです。
例えば、低所得者にはお金を配るが、高所得者にはお金を配らず高い税金を取るとかです。
こうすることで富の再分配をします。
これを続けていると、富裕層は海外へ資産を逃してしまいます。

通貨発行量を増やす

支出を減らす、債務を再編する、富の再分配をする事で市場のクレジットは減りますが、人々の収入減少の原因となるので、結果として悪いスパイラルを生むだけです。
お金の総量は、クレジットと現金の合計です。
クレジットが減っているのであれば現金で補充してやればいいです。
そこで出てくるのが、中央銀行です。
中央銀行は、現金の発行ができるため、現金そのものを補充することができるのです。
しかし直接銀行から現金そのものを配ることはできないので、国債などの債権を買ったり、資産を買ったりして現金を供給します。

資産を持ってる人は中央銀行のおかげで資産価値が増えます。
この方法では、皆を助けることはできませんが、資産を持ってる人は資産価値が増え、お金を使いやすい状態になるため、資産価値の上昇を起点に消費を徐々に増やすことはできます。
消費を増やす事でデフレスパイラルの鎖を断ち切るのです。




経済の正常化

クレジットとキャッシュのバランス
  • 支出を減らす
  • 債務を再編する
  • 富の再分配でクレジットを減らす
  • 通貨発行量を増やして減ったクレジットを補う

これらで絶妙な経済バランスを保てば、クレジットを減らし、デフレスパイラルに陥らないという神オペレーションができます。
デフレ要素とインフレ要素のバランスがうまく取れた時のみ良い結果を生み出します。

生産性と経済成長

これまで、お金の流れのみで経済を語りましたが、本来最も重要なことは生産性です。
何も無いところからモノ、サービスを生み出して、お金を生み出す能力が経済成長のベースです。
生産性が低くて収入が少なければ、お金を貸しにくいのでそもそも大きな経済成長の波を生むことはできません。

生産性が低い国に投資しても資産価値はあまり増えませんが、成長が大きい国に投資すると資産価値がどんどん高くなるのはそのためです。
今はアメリカのGDPが世界一大きいため、アメリカに投資をしておけば大丈夫な時代が続いています。
しかし、アメリカのGDPに陰りが見えてほかの国がアメリカのGDPを追い抜いてしまった場合、この流れは変わるかもしれません。
常に成長というものを意識して投資を行いましょう。




まとめ

これで一通り経済の仕組みを解説ができました。

経済とクレジット、バブルと恐慌、恐慌後の立て直し方を勉強することで今はどの経済段階なのか、
次に起こりそうなことは何か という事が想像できるようになります。

金融危機の前には、必ずバブルの頂点の兆候がありますので、そのような時になったら一回利益確定してキャッシュにすることも大切です。
また、大暴落の後に中央銀行がお金を発行してお金をばらまき始めたら株を買う、などネガティブな状況でも様々な儲けの方法が存在します。
今後皆様が成功し、豊かな生活を送れることを心から願っております。

ここまで読んでくれた皆様ありがとうございました。




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