株価の下落
金利が上がるとなぜ株価が下落するのか?
それは、安全資産である国債の金利が上がるからです。
国債ならば、定期的に必ずお金を払ってくれ、時が来ればお金をちゃんと返してくれます。
しかし、株はどうでしょうか?
会社が利益を出さなければ、配当は減配それとも無配になってしまいます。
最悪な場合、会社がつぶれて株は価値をなくします。
あなたは、なぜリスクを負ってまで株を買うのでしょうか?
それは、会社の成長、配当のリターンが国債でのリターンより大きいからでしょう。
なので、安全資産の金利が高くなった場合どう感じるでしょうか?
まだ好景気が続いて会社の成長率が美味しい場合は株を買う人は居るでしょう。
しかし、金利がどんどん上がってお金を借りるのが難しくなり、モノ・サービスが売れなくなってきたらどうなるか?
モノ・サービスが売れなければ会社の業績が悪くなります。
業績が悪くなれば、会社は人の雇用を維持できなくなり、町には失業者があふれます。
さらにモノ・サービスを買う人は居なくなります。
こうなると、相対的に株のリスクが見合わないものになってしまいます。
そうなると、業績の変化に気づいた人から株を売り現金に換え始めます。
こういった状態になると株の買い手がどんどん居なくなり、暴落が始まります。
暴落をすると、安全資産である国債にお金を移動させます。
こうすると、国債価格が暴落時に上がっていき、国債金利が下がっていきます。
いかがでしょうか。
金利の上昇のリスクと何が起こりそうかをご理解いただけましたでしょうか?
今後も興味深い経済トピックがありましたら紹介いたします。
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