【中国株】通信会社について

China 投資展望

今回は、中国の通信会社を紹介します。

通信事業は重要なインフラを扱っており、不景気でも安定した利益が見込めるのがいいところです。
また、通信事業者はユーザーが多ければ多いほど商売としては上手くいくと思うので、今回は人口の多い中国の通信会社に注目しました。

中国の通信会社と言えば、

  • (00941)中国移動(チャイナモバイル)
  • (00728)中国電信(チャイナテレコム)
  • (00762)中国聯通(チャイナユニコム)

です。

日本で言えば、DoCoMo、SoftBank、KDDIみたいな会社です。

中国の人口をカバーし、顧客数は抜群に多いです。
しかも、商売の特性上、参入障壁は高いです。

まさに最強な商売な感じはしますが、中国政府が通信会社を通じてアメリカの情報を盗み取っている疑いをかけられ、「国家安全保障上の脅威」とされました。
そのため、米国事業免許を取り消され、米国からの投資は禁止されてます。

そのため、アメリカからの資本は入ってきません。

アメリカからの投資を制限されていることから、かなり怪しい印象を持ちますが、これらの株式は投資妙味があるかチェックしたいと思います。

中国の通信会社に投資妙味があるか?

中国の通信会社の特徴

中国の通信会社の特徴は、下記の特徴があると思います。

  • アメリカでは取引禁止
  • アメリカでは通信事業できない
  • 圧倒的なユーザー数
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アメリカでは取引禁止

中国移動、中国聯通、中国電信は、米投資規制により、ニューヨーク証券取引所で上場廃止が発表されています。
今ではアメリカからの投資資金が抜けてしまったので、以前よりも割安で買えるようになりました。

私たち日本人はアメリカの規制とは関係ないので、香港市場で取引できます。
SBI証券とかで香港市場にアクセスできる人は買うことができます。

アメリカからの資金流入が無い分、昔みたいな価格に戻るのは難しいでしょう。

アメリカでは通信事業できない

国家安全保障上の懸念があり、これらの企業はアメリカ国内での通信事業免許が取り消されております。
中国政府と加担してスパイ行為をするのではないかと疑われたためです。

アメリカのビックマーケットには参入できないことがこれらの会社にとって痛手です。

圧倒的なユーザー数

中国の通信会社3社は圧倒的なユーザー数を持ってます。
6月の5Gサービスのユーザー数は、

  • 中国移動 5億1094万3000人
  • 中国電信 2億3165万人
  • 中国聯通 1億7476万8000人

3社で9億人オーバーの5G加入者を持っております。
これだけ多くのユーザーを抱えているのであれば安定して利益が出そうです。




(00941)中国移動(チャイナモバイル)

ファンダメンタル
  • EPS 6.82
  • ROE 10.00%
  • BPS 69.96
  • 配当利回り 7.98%
  • 配当性向 59.5%
  • 営業CF 401.91B HKD
  • 投資CF -309.36B HKD
  • 財務CF -250.91B HKD
ファンダメンタルの評価

これを見る限りかなり割安ですね。
稼ぐ力がありますので、利益が出ていることが分かります。
安くなったら拾っていきたいように思います。

買い時のラインはどれくらいか?

私の買いラインは、47HKDを切ったあたりで買い進めてます。
夏の時期は配当があるため株価が高くなりがちなので買いません。
冬の配当がない12月ごろに安くなりがちなので、そこらへんの時期に買いのチャンスがある気がします。




(00728)中国電信(チャイナテレコム)

ファンダメンタル
  • EPS 0.34
  • ROE 6.55%
  • BPS 5.73
  • 配当利回り 7.33%
  • 配当性向 57.7%
  • 営業CF 168.80B HKD
  • 投資CF -96.64B HKD
  • 財務CF -12.22B HKD
ファンダメンタルの評価

これも割安です。
稼ぐ力が微妙ですが、悪くはありません。
安くなれば候補には入ります。

買い時のラインはどれくらいか?

これも同じく冬の配当がない12月ごろに安くなりがちなので、そこらへんの時期に買いのチャンスがある気がします。
2.52HKDくらいまで下がればたぶん買います。




(00762)中国聯通(チャイナユニコム)

ファンダメンタル
  • EPS 0.64
  • ROE 4.9%
  • BPS 13.29
  • 配当利回り 8.10%
  • 配当性向 45.33%
  • 営業CF 134.23B HKD
  • 投資CF -91.31B HKD
  • 財務CF -29.84B HKD
ファンダメンタルの評価

これも割安です。
稼ぐ力がもう少し欲しいところですが、会社の価値に対して株価が安すぎます。

買い時のラインはどれくらいか?

3.65あたりが底値っぽく見え、3.7HKDあたりが買い場でしたが、最近跳ねたのでそこのレベルにいつ戻るかはよく分かりません。安くなければ買いません。
これも冬の配当がない12月ごろに安くなりがちなので、いつもそこらへんの時期に買いのチャンスがある気がします。




まとめ

中国という国は何をするかよくわからず恐ろしい国です。
個人的にはあまり好きではありませんが、人口が多いし、経済的には魅力があります。
投資することにはリスクはありますが、少量であればリスクを取って投資する妙味はあるとは思います。

中国移動はかなりお買い得な気がします。
お国柄からして、情報統制をするために通信事業は厳格に管理したいはずです。
そのため、競争相手が増えそうにない気がします。
今のところ安く買えれば持つ価値はありそうに思います。

他の通信会社は中国移動に比べればイマイチですが、安くなれば買ってもいいかなレベルですね。

以上です。

【免責事項】
投資はリスクを伴います。
投資判断は自己責任でお願いいたします。



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