注文方法の一つである逆指値について解説します。
逆指値をつかいこなすことで、急落、急騰のチャートでも利益をしっかり手に入れることができるようになります。
ざっくり要約
- 逆指値ってなに?
- 逆指値は投資規律の執行人
- 使用の際の注意点
- まとめ
逆指値ってなに?
逆指値とは
普段の指値注文では、「買うときはこの値段以下になったら買います。」という風に取引しますよね?
売るときは、「この値段以上になったら売りますよ。」という風に取引します。
いたって普通の感覚ですよね。
それでは、逆指値はどうでしょうか?
逆ということでこれらの逆になります。
逆指値買いであれば、この値段以上なら買いますって事になります。
また、逆指値売りであれば注文金額以下になったら売りますって感じです。
こう聞くと、損をする売買のように聞こえるかもしれません。
それはそうです。私たちの普段の生活とは違った感覚の売買だからです。
ではなぜこんな取引方法があるのでしょうか?
株の急落に逃げ遅れたことはないですか?
「下がって来たから売らなきゃ」と思っても、(上がるかも…)とか、(戻るかも…)と思って株を持ち続けたことはありませんか?
その結果、利益が出ていたのに結局マイナス益になり、我慢できなくなって売ったところが底だったとか。
こういった失敗をしないために使えるのが逆指値です。
逆指値は投資規律の執行人
規律を守れ
投資には自分なりの投資ルールを定めておくことが大事です。
なぜなら、事前に決めておいた売買の判断ラインを守らなければリスクを取り過ぎて手持ち金が蒸発するからです。
(また上がる気がするから…)と思い、最初に決めた損切りラインを守らなかったために損失が拡大してしまうのです。
でも欲が出てしまうのが人間です。
そこで有効なのが逆指値です。
逆指値をセットしておけば事前に決めた買い/売りラインを必ず守って執行してくれます。
逆指値の使い方
何かチャンスを感じて株を買ったら、まずは売りの逆指値を入れてください。売りの逆指値が引っかかればもちろん損失は出ますが、それ以上の損失は出ません。
そもそも上がると思ったのに下がったんだから撤退で正解なはずです。
他で利益を出せば良いんです。
損失が起こってもただの経費だと考えましょう。
もし利益が出ていたら、利益を確保したいラインで逆指値を入れながら上値を追いかけてください。
買った株が運良くバンドウォークし始めたらどこが終わりか分かりません。
バンドウォーク:ボリンジャーバンドの±2σラインに沿ってローソク足が並ぶ現象のことで、強いトレンドが発生したときに現れる。
上昇トレンドの終わりがわからないから、そこそこの利益が出た時点で売ってしまい上値を追いかけられないと悔しい思いをしますよね。
そこで、逆指値を使うのです。
例えば、前週の安値価格を逆指値の価格として指定。毎週逆指値を上げていけば利益は確保したようなもの。
毎週逆指値の価格を上げていき、利益確定する日を楽しく待ってれば良いのです。
使用時の注意点
その注文、逆指値になってますか?
よくある悲しいミスとして、注文ミスが挙げられます。
まず注文画面が出た時に通常の発注が出ると思いますが必ず逆指値になってるかチェックしましょう。
もし、逆指値だと思いこんで指値の売り注文を出してしまうと、注文確定後 即座に約定されてしまい血の涙を出すはめに。
逆指値発動後の設定を忘れるな
ちゃんと逆指値注文になっているのを確認、値段も決めて発注したとします。
高値から落ち始めて逆指値が発動し約定しました!
しかしなぜか売れていなかった!なぜでしょうか?
それは、発動後の設定が成行ではなく指値になっていたからでした。
発動したら即座に売れる様に成行にしましょう。
逆指値が発動したのに株が売れず暴落に巻き込まれるのは悲し過ぎますからね。
まとめ
短期投資でチャンスを感じて買いに入る時は必ず逆指値を使ってみましょう。
逆指値を使いこなすことでグッと大損しにくくなります。
規律を守り、適正なリスクを取ることは資産を増やす上で大切なことです。
今後も興味深い経済トピックがありましたら紹介いたします。
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